酵素と酵母の違いと酵母菌の発酵について

自家製酵素ドリンク

酵素(こうそ)と酵母(こうぼ)。

似ているようで違う酵素と酵母の違いについてまとめました。

酵素と酵母の違いとは?

酵素と酵母には決定的な違いがあります。

簡単に言えば

  • 酵素とはタンパク質
  • 酵母とは微生物
のことです。

酵素は物質で、酵母は生き物です。

酵素(こうそ)とは

「酵素=エンザイム」

酵素が生きているとか死んでいるとかと表現されることがありますが、酵素は生き物ではなく触媒として働く物質です。

酵素は熱や酸で変性してしまうため、変性前を生きる・変性後を死ぬと表現されていることがあります。

実際、酵素は生き物ではないので活きる・失活するという表現をします。

酵素には

  • 食べた物を消化する消化酵素
  • 細胞を入れ替えるなどの代謝をする代謝酵素
  • 食べ物に含まれている食物酵素
があります。

これらは私たちが生きる上で重要な働きを担っています。

酵素がなければ

  • 食べ物を消化することも
  • 細胞を入れ替えることも
  • 心臓を動かすことも
  • 歩くことも
  • 考えることも・・・
何にもできないのです。

酵母(こうぼ)とは

対して、酵母は菌であり生き物です。

酵母菌は、人間と同じように体内で酵素を生成することができるので、字のごとく酵素の母と書いて「酵母」と呼ばれています。

酵母菌に含まれる栄養素は、酵素・ビタミンB群・ビタミンD・ミネラル・アミノ酸・βグルカンなどで、酵母菌には豊富な栄養素が含まれています。

あまり聞きなれないかもしれませんが、酵母菌の細胞壁を構成しているβグルカン(食物繊維の一種)は、腸管においてリンパ球を活性化させる働きがあります。

リンパ球は免疫細胞です。

リンパ球が活性化することで免疫向上効果が期待できます。

酵母菌は発酵に関わる菌

酵母菌は、酸素(さんそ)のある状態で糖を分解し、二酸化炭素・水を排出します。

一方、無酸素状態においては、糖を分解してアルコール・二酸化炭素を排出します。

これを発酵といいます。

酵母菌はお酒を製造する上で欠かせない菌ですが、無酸素状態でアルコールを作り出すということです。

酵母菌は常温環境を好み「ブドウ糖・酸素・水」がある状態で増殖します。

酵母菌は酵素ドリンクをお酒に変える?

梅酒

酵素ドリンクのなかには、生きた酵母菌を豊富に含んでいるものがあります。

酵母菌は、ブトウ糖というエサがあり酸素がある常温状態で増殖するので、酵母菌を増やしたい場合にはブトウ糖と酸素が必要になってきます。

一方、お酒を作るときは、無酸素状態にして酵母菌にブドウ糖を与えることでアルコールが発生します。

ということは、酵母菌が入っている酵素ドリンクは、発酵してお酒になるんじゃないの?となるわけです。

結論から言うと、ならないと言えます。

酵母菌の入っている酵素ドリンクを購入したことがある人は知っていると思いますが、実は、生きた酵母菌入りの酵素ドリンクは完全密封されていません。

酵母菌は、酸素があれば呼吸をして二酸化炭素と水を排出し、アルコールを排出しません。

開封後には付属のキャップを取りつけるんですが、キャップにも小さな穴が開けてあり、酸素が供給されるようになっているんです。

こうすることで無酸素状態になるのを防ぐとともに、ビンの中で栄養豊富な酵母菌を増やすことができるんですね。

ただ、ビンを動かさずにしばらく放置すれば一時的に発酵することは考えられます。

しかし、アルコールは水より軽く揮発性が高いので、密封されていなければ酵素ドリンクがお酒になることは考えにくいということです。

ちなみに、じゃあ密封してお酒にしたい!と思う人がいるかもしれませんね。

それはやめておいた方がいいと思います。

ビンを密封すると炭酸ガスが発生して破裂するかもしれないので、まったくもっておすすめはできません。

また、原料にブドウや米・麦などが入っている場合は、酒税法という法律にひっかかってしまう場合があるので注意が必要です。

大まかに言うと、1%以上のアルコールを含む飲料は酒類に分類され、もし個人でお酒を作ったのが見つかると罰金をとられるか逮捕されてしまいます。

実は、お酒は簡単に作れてしまうんですが、酒税法により禁止されているので1%以上のアルコールを含む飲料は作ってはいけないのです。

逆にいうと、1%未満ならお酒に分類されないので作っていいというわけですが。(度数を測れる器具が販売されています)

ちなみに、梅酒などの果実酒を自家製で作る人もいると思いますが、アルコール度数20度以上のお酒で浸けるなら作ってもいいということになっています。

ただし、個人で楽しむならOKで販売NGです。

その他に、様々なことが法律で決められていますが、酒税法を知らない人は多いかもしれませんね。

酵素・酵母まとめ

最後にまとめます。

酵素はタンパク質を主成分とする物質で、私たちが何をするときにも触媒として働く重要な栄養素です。

そして、酵母は酵素を作り出すことができる菌です。

豊富な栄養を含んでおり、腸内環境を整える働きがあります。